星の数
最近は休みの日は二日間とも家にいることも多く、昼まで眠ったりゲームをしたりどうでもいい動画を見たりして時間を持て余してしまうことがほとんどだ。(本当は勉学に励まなくてはいけない)
ここまでどうでもいいことに時間をを浪費していると、まともな本の一つや二つでも読んでみようかとか、落語や古典芸能に触れてみようかなんて変な気を起こしてしまうのが私だ。(ちなみに今週末落語は二つ見た。)
(昔から休みの日が本質的に苦手だ。どう過ごすかは全て自分の責任であるから。だからせめて悪足搔きをしようと、「ハイソ」なことをせねばならないと考えてしまうのかもしれない。だったら勉強をすればいいのだが、なぜかそういうわけにはいかない。それが私だ)
で、たまには本でも読んでみようと思って、読みたいものリスト(書店に足を運んだ際に、パッと目を引いて面白そうだと思ったものを携帯のメモ帳に残しておく)にある本をアマゾンで調べてみる。
ひとしきり調べてレビューを読んで、満足してしまうのが、良くない。
一向に読む本が決まらない。本を読みたいのに、読む手前で詰まっている。私らしい。滑稽だ。失敗したくないのだ。芸術作品のレビューほど当てにならないものはないと思っているのに、やはり気になる星の数。星が多くとも、多すぎれば、「熱狂的なファンが挙って高評価しているだけ」だと決めつけ、やはり買う気にはなれない。
本を一つ決めることすらできないのか。馬鹿馬鹿しい。
美味しいかどうかよく分からないハーブティーをすすりながら、それでも本を探している。(このハーブティーですら星の数で決めた)
決め切らないので、夕飯を摂り、風呂に入り、再びパソコンに向かって考えた。
そしてようやく、今回は、角田光代著『対岸の彼女』に決めた。(読みたいものリストにあった作品の一つだ。)星の数もいい感じだし、一度読みたいと思った本なので、読むのが楽しみだ。
でも、次回こそ、星の数を気にせず決めるようにしようと思う。