梅雨のせい

ここまでくると、わざと暗い気持ちに持っていって、まるで自傷行為をしているようだ。無意識的にそうしてしまっている。まだ、肉体を傷付けたり、何かを過剰に摂取する方が良い。また、肉体に不調が現れれば良い。その方が楽だ。肉体的には苦しいかもしれないが。精神的には一時的にでも肉体的な苦しみに集中できる分楽だ。難病指定の病気にかかって入院一歩手前になったり、網膜剥離で手術と入院したりしたことがあるが、精神的なしんどさよりも楽だと思える。薬や手術で治るからだ。見通しがつくからだ。症状が出て、病院に行き、検査をし、病名が付き、治療を受けることができる。分かりやすい。自分にも、周りにも。あの人は病気だと。自分は病気だと。むしろ、へらへらしていられる。精神的な苦しみは、なかなか解消されない。波がある。肉体的に現れなければ、自分の尺度になってしまう。気持ちの問題、で片付けることができてしまう。無理矢理にでも、無視することができてしまう。忙しいせいだろう。仕事がうまくいっていないからだろう。恋愛がうまくいっていないからだろう。試験前だからだろう。梅雨で晴れ間がなくセロトニンが足りてないせいだろう。そんな理由で波をやり過ごす。しかし、梅雨ごときでこんなにみんなは苦しんでいるんだろうか。よく涼しい顔でこんな苦しみをやり過ごせていますね。どうしたら良いんですか。「よくある」んですよね、教えてくれませんか。